1869年、明治天皇が京都を出発して東京城に到着したその時より155年、2024年の日本の首都は今日も変わらず東京である。令和になっても日本の一極集中はより進むばかりで、人口が急激に減ってきている今日でさえ、東京の人口は増え続けている。東京で生まれ育った者、夢を追いかけて上京してきた者、就職先の関係で東京に来た者、1000万人以上の者たちが1000万色以上の花を咲かせる、夢や希望、そして居酒屋に溢れた「東京」についての酒のツマミになる話。
はじめに
皆様ご機嫌麗しゅう、のんだろうです。先日久々に東京に行ってきたので、その時に見た東京の話をしようと思います。この年になって改めて行ってみると色々感じることもあるのだなと、東京に来て物思いにふけるという、なんとも逆のような感覚になったものです。それではグラスを持ちまして、乾杯。
東京に来て
東京に来てまず感じたことは、とにかくビルが高い!その上、我高々と上の方に社名を載せるせいで、首が痛くなった。私が東京生まれ東京育ちなら、「上を向いて歩こう」を作曲していたに違いない。これによって上ばかり見る上昇志向の人間が量産されるのであるなら、甘んじて見上げることにしておこう。
もう一つ感じたことといえば、広告の売り文句である。私の地元である関西では、「セールス中」だの、「お買い得」だの、「いかに良いものを安く手に入れれるか」を売りにしている広告がそんじょそこらに転がっているわけだが、東京は一味違うものであった。それに気づいたキッカケになったのは、東京駅のトイレに貼ってあったJRのグリーン車に関する広告なのだが、そこには「家族でゆったり」や「たまにの贅沢」といった様に宣伝されていたのだ(正確な文言はうる覚えだが、大体そういう趣旨の内容であった)。東京に住むとお金がかかると聞いていたが、物価がさほど変わらないのにどうしてだろうと思っていた矢先、こんなにも綺麗に考えがまとまるものかと甚く感激を覚えたものである。東京の宣伝文句が関西のソレになった時、私とあなたは日本の衰退をひしひしと感じることになるのかもしれない。
オールマイティな東京
せっかく東京に来たので、観光と洒落込もうと思ったのだが、案外東京で行きたい所というのはすぐには思いつかないのである。東京はたしかに何でもあるといっても過言ではないだろう。しかし、京都ほど分かりやすい観光地があるかと言われるとそうでもない。もちろん東京スカイツリーや皇居は東京にしかないのだが、私はそう何度も観光として行く場所とは感じていなかった。
そうなった時に感じたのは、SNSの情報にはいかに偏りがあるかということである。藪を突いたらライオンが出てきたような突拍子のない流れになったと思うかもしれないが、一旦無視して読み進めていただきたい。東京の観光地として私の頭に浮かんだのは、誠に恥ずべき事ながら「吉原」と「大久保公園」であった。猛省しようと思う。それほどまでにSNSというのは、自分の興味のある情報ばかりを出してくるのである。偏見を持ったり、自分の考えが正しいと信じて疑わないネトウヨが大量発生するのは、いたしかたない事なのだ。Instagramで東京の居酒屋を調べると、すぐに検索ページに肉と寿司が参入してくるものだがら、気づいた時には私の検索ページは酒池肉林と化してしまっていたのだ。
少し話が逸れてしまったので戻すとしよう。観光としては新宿、池袋、渋谷に行ってきた。新宿は所狭しと多種多様の店が乱立していて、何でもあるゴチャゴチャした街というイメージであった。学生が遊びに来るにはもってこいの場所に違いない。池袋は、言葉を選ばすに言うと、新宿の劣化版といった所だろうか(それでも梅田ぐらいには発展してそうではあったが)。所々にアンダーグラウンドの気配が漂う街で、そして何より安い飲み屋がたくさんあって、個人的には新宿よりも好きな街である。他県から旅行などで東京に来た大学生には、池袋ぐらいが丁度いいのではなかろうか。渋谷には帰路につく直前に遊びに行ったのだが、オールマイティな東京の代表と言っても過言ではないだろう。オフィス街に居酒屋、ショッピングモールなど、とにかく何でもあった。いや、昼の街として何でもあったと言う方が正確であろう。人の数にしてはゴミやタバコのポイ捨ては少ない気がしたし、それなりの治安も担保されているのには感心したものだ。
東京は日本の首都なのだ
さて、話のオチが見当たらず、タイトル回収まで忘れていた始末なので無理やり終わらせにいこうと思う。新幹線の関係で今回は皇居に行きそびれてしまった。愛国心と言うものはさほどないのだが、やはり一度はこの目で見ておくべきな気がしていたのだが…それに皇后両陛下も私に会いたがっていたに違いない。もし一緒に食事をする機会があれば、ベロンベロンに酔っ払うまで飲むと心に誓っている。タイトル回収を待ち望んでいる皆様へ、なぜ東京が日本の首都かって?そこに皇居があるからに他ならないからである。
最後に
最後までご愛読いただき誠にありがとうございます。『東京は日本の首都なのだ』というテーマで書いてみたのですが、このブログのようにタイトルという入口はただの入口で、中身を見ている頃には誰もタイトルなど覚えていないということを伝えられたらと思います。人も同じで、見た目はあくまで入口、恋人や友人達はあなたの中身に惚れ込んだのだと自信を持って生きてください。これを読んで感想などをコメント欄に書いていただけると、最後にそれっぽい事を言うだけの私のモチベーションにつながるので是非お待ちしております。
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